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TECHNOLOGY
技術力

業界の当たり前を覆す開発

私たち東リは、現状に満足することなく、日々新たな視点、新たな発想で製品開発やデザイン開発に取り組み、確かな品質の“ものづくり”と、顧客目線でのタイムリーな営業活動を通して、より豊かな住空間づくりに貢献し続けてまいります。
1つの例として近年反響を呼んだシリーズをご紹介しましょう。


東リのものづくり

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NWシリーズ

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部署を超え、一丸となり勝ち取った
業界標準

東リ「NWシリーズ」は長期期間ワックスメンテナンス不要の床材。簡単なお手入れで永く美観を維持できます。そんな画期的なNWシリーズの開発ストーリーをお届けします。

商品企画部 床材グループ
グループリーダー(当時)

井出 幸二   KOJI IDE

1991年入社

フロア開発部 床材開発グループ
グループリーダー(当時)

片山 裕二   YUJI KATAYAMA

1993年入社
EPISODE #1

着想〜企画

「潜在部分」を問い直すことが
NWシリーズをこの世に生み出すきっかけでした。

井出:利用するお客様の「悩み」を調査するのは非常に大切ですが、お客様が今困っていることに気づいてからでは遅いのです。 見えているものに気づくのは簡単ですが、見えていないものに気づけばすごいことになると常々考えています。 実際、ワックス掛けについて困っていた人はあまりいませんでした。それは、 ワックスメンテナンスを行うのが当然だという固定観念があるからです。そんな固定概念を疑い、見えない「潜在部分」を問い直すことがNWシリーズを生み出すきっかけとなりました。

EPISODE #2

ハードル

限られた中で結果を出していく。
苦労したからこそ、達成感がある。

片山:企画から提案されたコンセプトを見た時、「これはいける!」とピンときました。製品を開発するにあたり、企画サイドから様々な要求があり、どうすればいいか…試行錯誤の日々が続きました。 現状のワックスメンテナンスが必要な床より魅力的な性能を、どのように開発し、そのためにどのような技術が必要なのか…と、様々な調査・研究を重ねました。 限られた時間、予算、設備の中で、新製品を開発するのは決して容易なことではなく、プレッシャーで追いつめられることもありました。 NWシリーズの開発は、本当にハードルが高かったですが、何度も試作を重ね、苦しみながらもあきらめずにやり遂げられたのは、このプロジェクトから生まれる製品は、必ずお客様に喜んでいただけると信じていたからです。様々な失敗や苦労を重ねた分、達成感も大きいものでした。

EPISODE #3

ハードル
×
反響

目指したのは、「業界標準」。

井出:開発チームが短い開発期間で様々なミッションに応えてくれ、頑張ってくれたおかげで、NWシリーズは製品化できました。 このプロジェクトは、単に新製品を作って販売するのではなく、業界で「ノーワックスの新たな枠組みを必ず作る」というのがコンセプトです。 NWシリーズが市場でのスタンダードクオリティであること、つまり目指すところは「業界標準」でした。 今では、『NW』という言葉は業界では知らない人はいませんし、多くの人が目指すレベルとなり、ノーワックスの枠組みが構築されました。 「業界標準」を見事に実現させたと感じています。

EPISODE #4

ハードル
×
プロモーション

NWシリーズとして同時に約10商品を企画・開発。

井出:NWシリーズが市場から評価されたのは、製品の高い機能性です。しかし、製品の性能が良いからと言って必ず反響が伴うとは限りません。ヒット商品を生み出すためには、的確なプロモーションが大切です。新製品は通常、単体で開発し発売しますが、このプロジェクトでは、あらゆる商品をNWシリーズのラインアップで展開しようと打ち出したのです。
NWシリーズとして同時期に約10商品を企画・開発し、市場別・部位別に販売するという大胆なプロモーションを仕掛けました。単体で売り出す場合と、比較にならないほどの浸透の深さとインパクトの強さを放ったと感じています。 これが「NWシリーズの戦略」であり、私たちが仕掛けた成功へ導くためのプロモーションです。

今回の挑戦は予想以上に高いハードルであり、非常に苦労が多かったのですが、シリーズでの同時発売ができたからこそ、『NW』は「業界標準」を勝ち取ることができたのだと思います。開発部と企画部が本気でタッグを組んだ結果です。 最先端の技術は、設備や機械が無くては成り立ちませんが、それ以上に仕事に必要なのは、マンパワーであり、人と人の関わりです。 「誰かのために頑張ろう、喜んでもらうために尽くそう」という意欲こそ、新たな製品を市場へもたらす原動力となるのではないでしょうか。

最後に…

若い力が未来を担う。

東リには、若手社員でも中心になって開発に携われる土壌があります。でも今よりももっと、若手に商品を開発してもらいたいと考えています。それが結果的に、市場だけでなく社内の活性化につながるのではないでしょうか。若い頃から責任ある仕事を任される環境、そんな職場を面白いと思ってくれる若い力が未来の担い手です。